設計者と監理者と管理者

男性作業員

一般的に建築物を建てるためには、建築士が確認申請書という書類を行政に提出をし認可を得る必要があります。建築物は建築基準法や都市計画法などの複雑な法律をクリアする必要がありますので、一級建築士や二級建築士などの有資格者によって設計が行われます。そして、このとき建築物を設計した設計士のことを設計者と呼びます。認可がおりると工事がはじまるのですが、建物が設計図の通りにしっかりと施工させているかをチェックするために、設計者とは別に監理者を設定する必要が有ります。設計者と監理者は同一人物であってもよいのですが、この監理者も建築士を保有している有資格者でなければなりません。監理者は現場の責任者となり、建物の法的な確認をおこなっていきます。現場が間違っている場合、指示を行い速やかに是正をさせる必要があります。しかし、監理者はあくまで法律的な立場での責任者です。実際に工事現場でスケジュールの調整や職人との打ち合わせを行うのは施工管理者となります。昔の宮大工の言葉で「段取り8割仕事2割」という有名な言葉がありますが、管理者はまさに段取りが大切な仕事になります。良い段取りが組んでおければ、自然と仕事は流れていくものです。逆に言えば、段取りが悪ければ、仕事はトラブルが続きうまくいかなくなってしまします。段取りの上手い管理者は、どこの会社でも重宝されている存在です。いざというときの転職に備えて、段取りの技術をみがくことが大切です。

必要なのは資格よりも現場の経験

男女

施工管理の仕事は、ひとことで言うと「現場のまとめ役」です。建物の設計を行った設計士や監理をおこなっている建築士と、現場で作業をしている職人との調整をスムーズにそしてトラブルなくおこなうことが大切です。仕事をするうえでは資格の保有なども大切なことですが、何よりコミュニケーション能力の高さが重要になります。特殊な工法を行わない限り現場の流れというのは基本的におなじですので、しっかりと仕事を覚えてひとりで現場をまわせるようになれば転職作業はそれほど苦労なくすすめることができます。逆に言えば、いくら資格を保有していても現場を知らない場合には、転職作業は難航し、また就労後もとても苦労をすることになります。建築業界は他の業界よりも即戦力をもとめる傾向にあります。会社に求められているのは資格よりも現場の経験だということです。建築業界は狭い業界ですから、転職後も人間関係が続いたり、ふとしたところでつながったりしてしまうことが多々あります。顔が広く、経験豊かな施工管理者は大変重宝されます。仕事を丁寧に覚え、良い人間関係をつくっていけばどのような会社のどのような現場でも対応してくことができます。